海水魚の飼い方

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mcc 2017/03/19(日)00:42
海水をやっていると、海水の飼育方法を聞かれる事がとても多いです

一部の難しい種を除けば、凄く簡単に飼育出来るのですが、
何故か難しそう、敷居が高そうと思われてしまいます

それで、簡単に伝える方法って無いかな、と常々思っていました

つい最近も知り合いに聞かれたので、
図を描いて送って、説明をしたのですが、

それがわかりやすいと好評だったので、
こちらでも公開してみようと思います

海水に興味ある方も、そうで無い方にも、見てもらえたらなと思います
ではでは



カクレクマノミを飼いたい!と思いたち、器具と魚を用意する

水槽と海水とヒーターを用意!
水槽の大きさは、海水25Lに対して4cm程度の小魚1匹を目安にすると良いと思います


3時間後




無事死亡

死因 酸欠

海水魚は鼻上げが出来ないので、
飼育水中から酸素が無くなると死んでしまいます
必ず何かしら酸素供給装置が必要になります




エアレーションを追加しました


海水魚を飼育する上で最低限必要な器具はこれだけです
これだけあれば海水魚が飼えます

ただし、毎日換水が必要になってしまいます

ここから先は飼い方ではなく、
換水の頻度を下げる方法がテーマになります
現在の換水頻度は毎日です

きっとここの方ならこうするでしょう




対アンモニア用としてエーハイムを設置



これはもちろん正解です
エーハイムの立ち上げが終わってから魚を入れる事で、換水の頻度を下げる事が出来ます
この段階で週1の換水頻度です

何故週1かと言うと、飼育水のphが下がってしまうから

水槽の飼育水は、
魚やバクテリアの吐く二酸化炭素&老廃物で、どんどんphが下がっていくので、
やがて魚のエラ、肌が荒れてしまって、
体力が落ち、魚病を患って死に至ります

なのでphが落ちない工夫をします







サンゴ砂(もしくはアラゴナイトサンド)を敷きます

サンゴ砂はある程度phが下がると、飼育水中に溶けて、
phを元に戻してくれます

またサンゴ砂の表面にバクテリアが大量に付着するので、
ろ材としても働いてくれます

なので酸素をたっぷり含んだ海水が、
底砂表面をしっかり撫でていくような水流を作ります
こうする事でろ過効率がかなり向上します





これで換水の頻度を月2回まで減らせます
せっかくなのでもうちょっと効率化しましょう

実際のサンゴ礁にいる微生物の中には、
魚の糞を直接食べてくれるような、有益な物がいます

それらを水槽内に導入する事で、
飼育水が汚れる前に糞を処理してもらえるようになります
具体的には白い1.5cmくらいのクモヒトデなどがそれにあたります

これらを買って水槽に入れられればいいんですが、
あまり売っていない事、
隠れる場所がないと魚に食べられてしまうなど、導入が難しい

この問題を一度に解決してくれるのがライブロックです

質の良いライブロックを買えばクモヒトデもついてきますし、
ライブロックが隠れ家の役目をはたしてくれます






でもちょっと待って!
・ライブロックが圧迫して飼育水量が減っている
 初めての方向けの最低限の割合(海水25Lに対して小魚1匹)を守れていない
・ライブロックが底砂表面を塞いでしまって濾過が死んでいる
こうなると失敗しやすくなります
それを踏まえてこうします





・底砂表面を塞がない
・底砂にも、ライブロックにも酸素を含んだ海水を通水する

これで微生物だけでなく、魚もライブロックの下に隠れられますし、
ライブロックの表面にバクテリアが付着して、
こちらもろ材として働けるようになります


これで換水頻度を月1回まで下げられるようになりました
これくらいなら終生飼育出来る手間ではないでしょうか?

サンゴ砂とライブロックがろ材として働くので、
エーハイムの中のろ材は抜いても問題ありません

あっても良いのですが、
目詰まりをおこすとphが下がりやすくなり、
またメンテの手間も増えるので、自分なら入れないです
好みの範疇ですね


以上がざっくりした海水魚の飼い方の説明でした
いつかどこかで、何かの役に立つといいなと思います
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[25]返信 mcc さん mcc 2017年3月23日
>>とみおさん
フィルターはまさにその通りです!
ポンプは酸素を含んだ海水を循環させられれば何でもいいんですが、
あえて外部で書いたのは、少しでも飼育水量を増やしたい、というのが大きいです
とみおさんの外部の在庫が火を噴く瞬間が来たようだな!

[24]返信 とみお さん とみお 2017年3月22日
海水水槽立ち上げに向け準備中なので、大変参考になりました。
フィルターは水量確保と水循環の役割ってことですかね〜
水陸両用のポンプで検討してましたが、在庫のフィルターを使うのも悪くなさそうですね

[23]返信 mcc さん mcc 2017年3月21日
>>ちもりさん
興味のフックになれて良かったです
あとはどうしても飼いたい生体の登場待ちですねー!

[22]返信 ちもり さん ちもり 2017年3月20日
>>19
なるほど、そういうやり方なら淡水と手間は変わらないですね。
この日記のおかげで自分の中で海水が憧れから候補になりました!

[21]返信 mcc さん mcc 2017年3月20日
>>テケトウさん
そう言っていただけると嬉しいです
いつか海水を始められる時に何かしら参考になれば!

[20]返信 テケトウ さん テケトウ 2017年3月20日
わかりやすいですね
自分も海水には興味があるので、こう言うものがあるととても役に立ちます

[19]返信 mcc さん mcc 2017年3月20日
>>ちもりさん
未経験でそこに気づくとは天才か…
言うとおりで、蒸発で海水の比重が変わってしまいます
なので、カルキ抜きした真水を足す事で、最適な比重に調整します
水槽に線を引いておいて、水位が下がったらそこまで水を足す感じですね(*´ω`*)

[18]返信 mcc さん mcc 2017年3月20日
>>Hanekkoさん
人工海水の元という商品が売られています!
粉末状で、水道水(もしくはカルキ抜きした水道水)に溶かす事で海水を作れるというスグレ物です
何か参考になれば嬉しいです

[17]返信 ちもり さん ちもり 2017年3月20日
水換えを減らせても気発して塩分濃度が変わるのが怖いんですよね…
そういう場合海水作らず水だけ足すみたいなやり方ってできるんですかね?

>>8
ライブロックを淡水で考えたとき水草がそれにあたるものじゃないかと思いました。
うちの水槽もずっとフィルター無しで維持してますがそれは水草のおかげかと。

[16]返信 Hanekko さん Hanekko 2017年3月20日
海水つくるっていうのは、海水のもとみたいなものでですか??
あとはよく分かりました!

[15]返信 mcc さん mcc 2017年3月20日
>>みややさん
稼働テストで淡水でスキマーを動かす事がありますけど、やっぱり全然働かないですね
北島康介忘れてたw
ライブロックは効率を求める方はとことんこの組み方にこだわってますね!

[14]返信 みやや さん みやや 2017年3月20日
途中に北島康介がいたw

いやぁー凄い解りやすいです!
淡水でもスキマー的な事が出来たら…

これからライブロックの組み方とか海水水槽見る時は目がいきそうです♪



[13]返信 mcc さん mcc 2017年3月19日
>>ぽんしゃぶさん
水槽を置くスペースは永遠の課題ですよねw
ハタタテなどの遊泳ハゼは白点にもなりにくいし、
安くて本当に綺麗でかわいいので、自分も大好きです
クロユリハゼ、ハタタテハゼ、アケボノハゼ、パープルファイヤーゴビーの順に派手になっていきます!
最初はヤドカリと、何かエビと、マガキの3匹で始めて餌をあげつつ、
一ヶ月くらいして立ち上がったらハタタテを導入するとスムーズだと思います

[12]返信 mcc さん mcc 2017年3月19日
>>てのひらさん
甲殻類のみなら水が汚れにくいので、魚を飼うより楽ですね(*´ω`*)
ただ甲殻類は、海水中のカリウムという成分を使って甲殻を形成するんですが、
それらは海水中から失われやすい成分でもあるので、
魚を飼うのと同じくらいの頻度で換水して、成分を追加してあげるのが無難だと思います

[11]返信 mcc さん mcc 2017年3月19日
>>ioriさん
自然の沼なんかはNO3の処理どうなってるんでしょうね?
汚泥の中でNO3が処理されてるのかな
海水でも一時期ミラクルマッドという、泥っぽいのが流行った時期がありました
淡水は換水の手間が少ないので、
色々複雑化させるよりは換えてしまった方がてっとり早い、みたいな部分ありますよね

[10]返信 ぽんしゃぶ さん ぽんしゃぶ 2017年3月19日
>>6
ご回答ありがとうございますだーm(_ _)m
なんで30キューブかというとスペースの問題と、ちょうど水槽・照明が余ってるからなんです(´・ω・`)
スペースさえあれば60レギュラーくらいから始めたいとこなんですけどもね・・・
最終的にはハタタテハゼ1匹とスカーレットハーミットクラブ1匹とマガキガイ1匹くらい飼えたらいいなーって感じっす。
器具とか諸々見繕ってみましたが、3万くらいでいけそうなので十分射程範囲です(。≖ˇェˇ≖。)b

[9]返信 てのひら さん てのひら 2017年3月19日
わかりやすい!
エビ、ヤドカリ水槽も同じ感じですかね?

[8]返信 iori さん iori 2017年3月19日
これから来秋にかけてぜひ参考にさせていただきますね。
と同時に、
なぜ淡水アクアリウムにはライブロックのようなものが無いんだろう
とか
なぜ淡水アクアリウムにおいて圧い底砂の嫌気層はネガティブイメージばかりなのだろう
とか
いろいろ悔しくもありますね。
淡水は海水に比べてあまりに全てがフィルターに頼り過ぎると思いますよ…

[6]返信 mcc さん mcc 2017年3月19日
>>ぽんしゃぶさん
30キューブだと29x29x27cmで約23L、
ライブサンドとライブロックで更に5Lほど減ってしまうので、水量18Lになります
無理では無いですが、初めてならもうちょっと海水量ある方が安心出来そう!
完全に立ち上がってしまえばハタタテハゼなら2匹飼えると思います(*´ω`*)
もしスキマーを付けるならディフューザーは無くて大丈夫ですよ
あと必要な機材は海水を作るバケツくらいかな

[5]返信 mcc さん mcc 2017年3月19日
>>もちもちさん
死んだ魚の色をちょっと薄くしたこだわりw ちょーきもちいい!

[4]返信 mcc さん mcc 2017年3月19日
>>立花さん
何か参考になれば嬉しいです!
海水は魚だけ飼育するなら本当に簡単だと思います

[3]返信 ぽんしゃぶ さん ぽんしゃぶ 2017年3月19日
すっげーわかりすくて涙が出ますよ・・・ちょいと質問をば! 30キューブでハタタテハゼ1匹を飼育予定です。照明・フィルター等の基本装備以外で、ディフューザー、ライブロック2kg、ライブサンド3L、プロテインスキマー、比重計、人工海水くらいあればいけちゃいますか?マジで海水やろうか悩んでまつ(´△`)

[2]返信 もちもち さん もちもち 2017年3月19日
ひぇぇ可愛いし解りやすいし六花さんの言うとおり永久保存版ですね(*´∀`*)

[1]返信 六花 さん 六花 2017年3月19日
おおお…これは、保存版ですね!
ありがとうございます!
換水が月1でよくなるとは…

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