コリドラス語り -お誘い編―
cory-paradise
2017/09/25(月)13:01
Moi! こんにちは、cory-paradiseです。
安室奈美恵さんが引退発表 いや驚きました。
個人的には近年の女性アーティストの中で、最も歌姫らしい存在ではないかと思っています。
時期は来年9月とのことで、すぐに安室ちゃんが見られなくなる訳でも、彼女の歌が二度と聴けなくなる訳でもないのですが、小室song世代としては(嘘です。もっと上です)何となく寂しさを感じます。
色々ある世の中です。だからこそ彼女の歌詞にもある「TRY ME」の言葉が胸を熱くします。
さて、本題に参りましょう。
多くのアクアリストを魅了するコリドラス。
南米原産の小型ナマズの一種ですが、独特の姿と仕草が人気で、初心者からベテランまで幅広く飼育されています。その愛らしさから衝動的にお持ち帰りしたアクアリストも多いことでしょう。
そんなコリドラスの魅力を、これまでの飼育経験を元に独断と偏見で語らせていただきます。
1.種類が多い!
記載種だけで160種以上。未記載種も含めると200種を超える豊富さです。
※ざっくり言うと、記載種=学名あり 未記載種=学名未定です
しかも未記載種というとレアなイメージでめったにお目にかかれないと思いますが、結構SHOPでも見かける身近な種だったりします。そのコレクション性は熱帯魚の中でも随一でしょう。
-実は、まだ学名ないんだ-
また大別すると、鼻先(「吻」)の形状からショートノーズ、セミロングノーズ、ロングノーズに分類され、体形からエレガンス系、アエネウス系と言った分別をされることもあります。
※ショートノーズよりさらに垂直に吻が下を向いている種を「ラウンドノーズ」と呼ぶこともあります
コリドラス全種をコンプリートすることはまず不可能でしょうが、数ある中からお気に入りを見つけて集めたり、タイプ別に飼育してみたり、とことん1種にこだわって飼い込んでみたりと十人十色の楽しさが味わえます。
2.愛嬌抜群!
コリドラスは底床付近をちょこちょこと泳ぎ回り、優れた感覚器官であるヒゲを用いて餌を探します。また「吻」を水底に突っ込み、砂や堆積物ごと口内に含んで微生物を濾しとって食べ、無機物をエラから排出しています。
この独特な仕草を表現する言葉として「もふもふ」は有名ですね。
その他にも「腹ビレ立ち」や「まばたき」(ウィンクもします)、時にはヒヤリとする「水面ダッシュ」も愛らしい仕草として親しまれています。
野生下では群れで生活することから、1匹が泳ぎだすとそれに追従して泳ぐ姿もなんとも和やかで、飼育者それぞれに愛されポイントがあることでしょう。
-時にパワフル!-
3.飼育が容易!
コリドラスはアマゾン川流域に生息しています。
そのため、飼育にあたっては弱酸性の軟水で、種によってはブラックウォーターが適していると言われますが、実際はそうでなくても案外大丈夫なものです。
もちろん貴重なワイルド種ならば細心の注意をはらう方が安心でしょうが、比較的安価なブリード固体であれば、日本の水道水をカルキ抜きしただけでも飼育は可能です。そういった水作りに神経質にならずとも飼育可能な固体が多く流通しており、手に入り易いのもコリドラスの良いところです。
また、小型魚としては寿命は案外長く、10年ほど飼育している例も珍しくありません。
-もうすぐ10周年!ありがとう-
注意点としては、コリドラスは意外と大食漢です。きちんと行き渡っているか確認しないと餌不足に陥りやすく、混泳水槽ではその傾向が強くなるため頭を悩ませるアクアリストも多いことでしょう。
専用のタブレット餌を投与したり、上層・中層を泳ぐ魚に奪われないようプロホースの筒を用いて底層まで餌を届けてあげる工夫が必要な場合もあります。
そして、よく食べることに比例して糞が多いことも注意点として挙げられます。
水換えの際にはプロホースを用いて底床掃除をしながら、人力で糞を吸い出すことが病気予防からしても重要なポイントになります。
-ガルマよ、俺を使いこなす男になれ!-
4.温和な性格!
コリドラスはいたって平和主義者。
コリドラス同士はもちろん、他の熱帯魚とも争うことはほとんどありません。
そのため混泳水槽に入れることを薦められることも多いですし、実際にSHOPでも他の熱帯魚と同じ水槽に入れて販売しているケースも多いです。
-あいあむ、ぴーすふる!ー
とは言え前述したとおり、大食漢で糞が多いことを考慮しないと思わぬ混泳失敗になりかねません。
また、小型のフグといったヒレ等を齧る癖のある魚には被害に会い易く、同じ底層を住処とする魚との相性もよくありません。そういった意味で意外と思われる方も多いかもしれませんが、プレコとの混泳は難しい例の一つとして挙げられます。
-名前はプレコだけど、プレコじゃないよ-
5.繁殖も狙える!
コリドラスを普通に飼育していたら産卵した!
という話をよく聞くとおり、コリドラスは繁殖事例の多い魚としても知られています。
Tポジションと呼ばれる独特な繁殖行動は有名ですね。
その体に似合わない大きな卵を産む種類もいれば、一度に大量に産卵する種もあります。また、大抵の種の稚魚はブラインシュリンプを食べられるサイズで生まれてきますので、飼育下でも稚魚の生存率が比較的高いです。
さらに、こういった繁殖・育成事例はネット上にも数多くあり、必要な情報に困りません。近年では国内でも実績のあるプロフェッショナル達が情報を公開しており、学習できることも特徴です。
-親子仲良く、水入らず?-
いかがでしたでしょうか?
以前の記事でも少し触れましたが、私とコリドラスとの出会いは実に安易なものでした。
ハーフムーンベタのタンクメイトとして1匹のCo.コンコロールを連れ帰ったのですが(初心者全開の発想ですね。その点はベタを語る機会にでも)、当初の主役はベタであって、コリドラスはいわゆる「お掃除屋さん」的な脇役扱いでした。
やがてベタを亡くし、残されたコンコロールが寂しかろうとお迎えしたのが2匹のCo.ベネズエラオレンジでした。レイアウトをコリドラス向けにし、底床も敷いてみると・・・!?
これが私の初「もふ」体験でした。
それまでベアタンクで飼育していましたし、コリドラスの習性をよく理解していなかった私にとって衝撃的な愛らしさでした。以来、コリドラスに惹かれ今ではご覧のとおりです。
まだまだ語り足りない事がたくさんありますが、それらをピックアップしながら別記事でお話ししていきたいと思います。お楽しみいただけたなら幸いです。
「TRY Corydorasu!」
それではまた。Moimoi!
安室奈美恵さんが引退発表 いや驚きました。
個人的には近年の女性アーティストの中で、最も歌姫らしい存在ではないかと思っています。
時期は来年9月とのことで、すぐに安室ちゃんが見られなくなる訳でも、彼女の歌が二度と聴けなくなる訳でもないのですが、小室song世代としては(嘘です。もっと上です)何となく寂しさを感じます。
色々ある世の中です。だからこそ彼女の歌詞にもある「TRY ME」の言葉が胸を熱くします。
さて、本題に参りましょう。
コリドラス、 はじめませんか?
多くのアクアリストを魅了するコリドラス。
南米原産の小型ナマズの一種ですが、独特の姿と仕草が人気で、初心者からベテランまで幅広く飼育されています。その愛らしさから衝動的にお持ち帰りしたアクアリストも多いことでしょう。
そんなコリドラスの魅力を、これまでの飼育経験を元に独断と偏見で語らせていただきます。
1.種類が多い!
記載種だけで160種以上。未記載種も含めると200種を超える豊富さです。
※ざっくり言うと、記載種=学名あり 未記載種=学名未定です
しかも未記載種というとレアなイメージでめったにお目にかかれないと思いますが、結構SHOPでも見かける身近な種だったりします。そのコレクション性は熱帯魚の中でも随一でしょう。
-実は、まだ学名ないんだ-
また大別すると、鼻先(「吻」)の形状からショートノーズ、セミロングノーズ、ロングノーズに分類され、体形からエレガンス系、アエネウス系と言った分別をされることもあります。
※ショートノーズよりさらに垂直に吻が下を向いている種を「ラウンドノーズ」と呼ぶこともあります
コリドラス全種をコンプリートすることはまず不可能でしょうが、数ある中からお気に入りを見つけて集めたり、タイプ別に飼育してみたり、とことん1種にこだわって飼い込んでみたりと十人十色の楽しさが味わえます。
2.愛嬌抜群!
コリドラスは底床付近をちょこちょこと泳ぎ回り、優れた感覚器官であるヒゲを用いて餌を探します。また「吻」を水底に突っ込み、砂や堆積物ごと口内に含んで微生物を濾しとって食べ、無機物をエラから排出しています。
この独特な仕草を表現する言葉として「もふもふ」は有名ですね。
その他にも「腹ビレ立ち」や「まばたき」(ウィンクもします)、時にはヒヤリとする「水面ダッシュ」も愛らしい仕草として親しまれています。
野生下では群れで生活することから、1匹が泳ぎだすとそれに追従して泳ぐ姿もなんとも和やかで、飼育者それぞれに愛されポイントがあることでしょう。
-時にパワフル!-
3.飼育が容易!
コリドラスはアマゾン川流域に生息しています。
そのため、飼育にあたっては弱酸性の軟水で、種によってはブラックウォーターが適していると言われますが、実際はそうでなくても案外大丈夫なものです。
もちろん貴重なワイルド種ならば細心の注意をはらう方が安心でしょうが、比較的安価なブリード固体であれば、日本の水道水をカルキ抜きしただけでも飼育は可能です。そういった水作りに神経質にならずとも飼育可能な固体が多く流通しており、手に入り易いのもコリドラスの良いところです。
また、小型魚としては寿命は案外長く、10年ほど飼育している例も珍しくありません。
-もうすぐ10周年!ありがとう-
注意点としては、コリドラスは意外と大食漢です。きちんと行き渡っているか確認しないと餌不足に陥りやすく、混泳水槽ではその傾向が強くなるため頭を悩ませるアクアリストも多いことでしょう。
専用のタブレット餌を投与したり、上層・中層を泳ぐ魚に奪われないようプロホースの筒を用いて底層まで餌を届けてあげる工夫が必要な場合もあります。
そして、よく食べることに比例して糞が多いことも注意点として挙げられます。
水換えの際にはプロホースを用いて底床掃除をしながら、人力で糞を吸い出すことが病気予防からしても重要なポイントになります。
-ガルマよ、俺を使いこなす男になれ!-
4.温和な性格!
コリドラスはいたって平和主義者。
コリドラス同士はもちろん、他の熱帯魚とも争うことはほとんどありません。
そのため混泳水槽に入れることを薦められることも多いですし、実際にSHOPでも他の熱帯魚と同じ水槽に入れて販売しているケースも多いです。
-あいあむ、ぴーすふる!ー
とは言え前述したとおり、大食漢で糞が多いことを考慮しないと思わぬ混泳失敗になりかねません。
また、小型のフグといったヒレ等を齧る癖のある魚には被害に会い易く、同じ底層を住処とする魚との相性もよくありません。そういった意味で意外と思われる方も多いかもしれませんが、プレコとの混泳は難しい例の一つとして挙げられます。
-名前はプレコだけど、プレコじゃないよ-
5.繁殖も狙える!
コリドラスを普通に飼育していたら産卵した!
という話をよく聞くとおり、コリドラスは繁殖事例の多い魚としても知られています。
Tポジションと呼ばれる独特な繁殖行動は有名ですね。
その体に似合わない大きな卵を産む種類もいれば、一度に大量に産卵する種もあります。また、大抵の種の稚魚はブラインシュリンプを食べられるサイズで生まれてきますので、飼育下でも稚魚の生存率が比較的高いです。
さらに、こういった繁殖・育成事例はネット上にも数多くあり、必要な情報に困りません。近年では国内でも実績のあるプロフェッショナル達が情報を公開しており、学習できることも特徴です。
-親子仲良く、水入らず?-
あとがき
いかがでしたでしょうか?
以前の記事でも少し触れましたが、私とコリドラスとの出会いは実に安易なものでした。
ハーフムーンベタのタンクメイトとして1匹のCo.コンコロールを連れ帰ったのですが(初心者全開の発想ですね。その点はベタを語る機会にでも)、当初の主役はベタであって、コリドラスはいわゆる「お掃除屋さん」的な脇役扱いでした。
やがてベタを亡くし、残されたコンコロールが寂しかろうとお迎えしたのが2匹のCo.ベネズエラオレンジでした。レイアウトをコリドラス向けにし、底床も敷いてみると・・・!?
これが私の初「もふ」体験でした。
それまでベアタンクで飼育していましたし、コリドラスの習性をよく理解していなかった私にとって衝撃的な愛らしさでした。以来、コリドラスに惹かれ今ではご覧のとおりです。
まだまだ語り足りない事がたくさんありますが、それらをピックアップしながら別記事でお話ししていきたいと思います。お楽しみいただけたなら幸いです。
「TRY Corydorasu!」
それではまた。Moimoi!
スポンサーリンク
[12]返信
cory-paradise
2017年10月2日
>>11 コロネーゼ さん イラスト誉めて頂いてありがとうございます。作者は私ではないのですが、コロネーゼ巨匠レベルには敵わないので励むよう伝えます。コリドラスは観察してても飽きなくて時間を忘れます。 |
[11]返信
コロネーゼ
2017年10月2日
コリのもふもふ可愛いですよね~~! 私ももふもふとエラから砂が出るのが見たくてコリ飼いました(笑) ふぅってしてるイラスト可愛いです! |
[10]返信
cory-paradise
2017年9月27日
>>9 みやや さん やはり落とし文句は「もふもふ」ですね。私はビビビっが多過ぎてこうなりました。アクアテラにコリドラスは合うと思いますよ。是非、長期飼育を目指して下さい。 |
[9]返信
みやや
2017年9月27日
僕もフォルム的な可愛さともふもふ具合に見事にやられましたΣ!! そして種類も多いのでビビビっときた種はほんと気に入ってます♪ うちも10年選手がいてくれるような水槽目指して楽しみます(^^ゞ |
[8]返信
cory-paradise
2017年9月26日
>>7 六花 さん Co.パンダは購入時に状態の良い個体を選べればよいのですが、なかなか難しいですね。コリを購入する際はなるべく大きくて、動きが機敏で、頻繁に「もふ」ってる個体を選ぶ基準にしています。泳ぎが「ふよ」ってたり、目が窪んで、色が抜けてる個体は避けますね。あと、入荷してからどれくらい経過してるかもポイントです。約2週間を目安にしてます。 いいコリパン見つかるといいですね。 |
[7]返信
六花
2017年9月26日
うわあああコリが飼いたくなってきた…!(´⊙ω⊙`) 前々からコリパン飼いたくて、でもコリパンすぐ死ぬって言うから、底床を田砂にしたはいいものの未だに飼えずにいます( ;´Д`) イラストゆる可愛いですね(*´∀`*) |
[6]返信
cory-paradise
2017年9月26日
>>4 えびちり さん ありがとうございます。作者も喜びます。 コリの糞はすぐにばらけるので目立ちはしませんが、底床に溜まると細菌の温床になるので水換えの度に吸い出してます。チビコリは可愛いし、水も汚しづらい良い子達ですね。 |
[5]返信
cory-paradise
2017年9月26日
>>3 淡水 さん 是非、アピスト記事お願いします。ソイルだとがっつり掃除できないですが、生体が少な目なら大丈夫だと思いますよ。気になる所だけエアチューブで吸い出すといいです。 |
[4]返信
えびちり
2017年9月26日
イラストがかわいい…♡ うちのコリはミニコリなので糞問題考えたことなかったんですが、普通サイズ(?)以上になるとやっぱり糞問題あるあるなんですね、心に留めておきますφ(..) |
[3]返信
淡水
2017年9月26日
コリ愛を感じる記事ですね(*´∀`*) ベネズエラオレンジ2匹しか飼っていませんしソイル環境なのでもふもふはお目にかかれないですが、連れ添ってあちこち泳いでいる姿は可愛いものです^-^ノ レイアウトは複雑なので底床掃除は難儀しますが整体数が少なめなので、今のところ週一の水換え時にちょこっと掃除のみで維持できています。 私もいつかアピストのお勧め記事書きたいなぁ(笑) |
[2]返信
cory-paradise
2017年9月25日
>>1 もちもち さん 大きく育てたいので餌の量も多目にあげてます。コリドラスの飼育は糞と奮闘する日々ですね。ある程度水流を強めにして、糞が溜まるような複雑なレイアウトを避ければ掃除の頻度は下げられますよ。 |
[1]返信
もちもち
2017年9月25日
やっぱりめっちゃ食べるんですね(*´∀`*)うちの子だけじゃなくてよかったwwプロホで二日に一度掃除してます(;^ω^)モフモフするときウン●吸い込んでそうでかわいそうで掃除してますが体力勝負だなぁとも思いますw |