閑話休題　－張り付く人生－

Moi！　こんにちは、cory-paradiseです。

近頃、ちょっとしたブームになりそうなこの子が今回の主役です。
ボルネオプレコ


名前にプレコと付いていますが、実はプレコの仲間ではありません。
こう見えてコイの仲間だったりします。
しかも南米原産のプレコに対し、出身地はインドネシアのカリマンタン島です。
カリマンタンはインドネシア語。英語圏ではボルネオ島です。
ヒルストリーム・ローチ（日本ではタニノボリ）と呼ばれることもありますが、こっちの方がカッコイイですよね。流通名とは言え、どうしてこうなっちゃったのでしょう？
やはり見た目と動作、苔を食べる習性からなんでしょうね。

それはさて置き、この魚の魅力は何と言ってもその外見と動作です。
平べったい体に、白くて綺麗なスポット。
尾を除く体の裏側全体が吸盤みたいになっていて、水槽の壁面に張り付きます。
そして体を左右に振りながら「よじよじ」と昇っていく様は、一部の方のハートを鷲掴みにしちゃう愛らしさを持っています。

張り付くところも実に様々。
水草、流木、たまには砂地にもいます。
そして、せっせとコケ取りに励むとってもえらい子です。

一般的な飼育難易度は、高めに設定されていることが多いです。
その理由として、①溶存酸素が多い環境（水流強め）を好む。②高水温に弱い。③人工餌に餌付きにくい。といった項目が挙げられています。
もちろん個体差を含め様々なのでしょうが、実際に飼育している感想としては比較的丈夫で飼育し易い種だと思っています。
メイン水槽でコリ達と同居していますが、特別な配慮はせずとも餌もコリタブを食べてくれるかしこい子です。餌を投入すると、ちょっと遅れて「のそのそ」と出てくるところがたまりません。
ちなみに小型種ですが長生きするようで、我が家の子は１０年以上飼育しています。

飼育上で注意すべき点は、うっかり水槽外へ出てしまうこと。
何にでも張り付いてよじ登りますので、オールガラス水槽になみなみと水を入れている場合は、うっかり外へ出てしまう危険性があります。
また、パイプ類、ホース類も同様のことが想定されますので、不安な方は対策をされた方が良いでしょう。体が完全に水の外に出ることは好まないようなので、水位を水槽の縁から３cm程に下げておくとうっかり予防になると思います。※あくまで「うっかり」です。本人に悪意はありません。良い子ですから。

かなり風変りで、かなり愛嬌のあるボルネオプレコ。
ブームにお乗り遅れしないよう要注目ですが、残念ながらどこのSHOPでも手に入る訳ではありません。入荷の時期もあるようですので、見付けたら即買いした方がよいかもしれませんね。


それではまた。Moimoi！