閑話休題 -ベタ・スマラグディナ②-
cory-paradise
2018/04/24(火)22:10
Moi! こんにちは、cory-paradiseです。
前回に引き続きワイルドベタのお話です。
「閑話休題なのに連載かよ!」ってゆう突っ込みが聞こえてきそうですね。
そこは皆さん、どうかご容赦下さいませ。
今回はベタの繁殖行動に焦点を当ててご紹介します。
後述しますが、ベタの繁殖行動は実に見ごたえがありますが、高いリスクを伴います。
そのためわざと繁殖をしない飼育者もいるほどで、いわゆる第一関門ですね。
ポイントは①相性の確認 ②雌の避難 ですね。
ではでは、ご一緒に振り返ってまいりましょう。どうぞ、お付き合い下さいませ。
まずは設備の確認をしておきましょう。
【水槽サイズ】クリスタルトリオS(310×190×165mm)
【フィルター】テトラ ツインビリーフィルター
【ヒーター】簡易温室24℃(昼夜差±1℃)
【底床】ソイル約1cm厚
泡巣タイプのベタの場合、水深の浅い水槽がおススメです。
その理由としてベタの雄は産卵後に卵の世話をするのですが、泡巣からこぼれた卵を「拾っては戻し拾っては戻し」を昼夜問わず繰り返すのです。水深が深いと作業が大変ですよね。
ちなみに、夜間は真っ暗にしてしまうと雄が作業出来なくなります。弱いブルー系のLEDライトを点灯しておいてあげるとよいですね。
フィルターはスポンジフィルターがベストでしょうが、水面が波立たないよう、ごく弱く作動させます。泡巣が壊れてしまったり、産まれたばかりの稚魚が流されてしまうのを防ぐためです。
いよいよお見合いです。
雄のいる水槽に、雌を水合わせします。
めっちゃアピールしていますね。一方、雌は落ち着いた感じです。
怯えてパニックを起こしてしまうよりは良いので、相性は悪くないと判断しました。
そして雌を水槽内に入れます。
雄のフェロモンを感じたのか? 一気に婚姻色が上がりました。
ここまで強い発色を見るのは初めてです。
雄の猛アタック!
雌もまんざらではない様子ですが、飼育者としては緊張する場面です。
あれ!? 止めちゃうの?
と思いきや、角度を変えて再びアタック!
雌は逃げ回りますが、雄は何度も執拗に追いかけまわします。そのため、雌が一時的に避難できるよう水草を多めに入れたり、小さめの土管を入れておきました。
やがて雌が観念すると、雄は雌を泡巣の下に導きます。
そして交尾を行う訳ですが、ベタの交尾はとても情熱的で雄が雌の身体に巻きついて産卵と放精を行います。この際、雌は産卵後に気を失うこともあるんです。
また、雄は何度も激しく雌の身体をつついたり噛んだりして産卵を促すので、産卵後の雌はボロボロになってしまいます。最悪の場合、殺してしまうこともあり得ます。
翌朝、泡巣に包まれた卵を確認しました。
お見合いから一晩のスピード婚ですが、雌は産卵で消耗しきってしまいますし、雄はこのあと子育てを行いますから早いに越したことはありません。
雌はここでお役御免です。
泡巣を壊さないようそっと取り出して、別の水槽で養生させてあげましょう。
産卵後、ボロボロになって命を落とす雌も多いのですが、今回は大丈夫だったようです。
コリドラスのTポジションも特殊な繁殖行動だと思いますが、ベタのそれも実に興味深いものです。その上、人間と同じで相性が結果を左右するのですから面白いですね。
本文中でお見合いは1度だけのように思えますが、実際は隣り合わせの水槽で飼育しており、二週間ほど毎日一回はお互いの姿を見せていました。
この時点で関心を示さなかったり、パニックを起こしてしまうようだと相性は良くないと言えます。
そしてもう一つ、ベタとゆう魚を体現するかのような繁殖行動は、ハイリスクであると同時に感動的でもあります。一度はその目でご覧になって頂きたいものです。
え!? なぜ写真を撮らなかったのかって?
いやいや、そんな野暮なことは出来ませんって。
次回はいよいよ稚魚のお話です。
初期飼料とその準備の大切さについてお届けします。
それではまた。Moimoi!
前回に引き続きワイルドベタのお話です。
「閑話休題なのに連載かよ!」ってゆう突っ込みが聞こえてきそうですね。
そこは皆さん、どうかご容赦下さいませ。
今回はベタの繁殖行動に焦点を当ててご紹介します。
後述しますが、ベタの繁殖行動は実に見ごたえがありますが、高いリスクを伴います。
そのためわざと繁殖をしない飼育者もいるほどで、いわゆる第一関門ですね。
ポイントは①相性の確認 ②雌の避難 ですね。
ではでは、ご一緒に振り返ってまいりましょう。どうぞ、お付き合い下さいませ。
ベタ繁殖の環境
まずは設備の確認をしておきましょう。
【水槽サイズ】クリスタルトリオS(310×190×165mm)
【フィルター】テトラ ツインビリーフィルター
【ヒーター】簡易温室24℃(昼夜差±1℃)
【底床】ソイル約1cm厚
泡巣タイプのベタの場合、水深の浅い水槽がおススメです。
その理由としてベタの雄は産卵後に卵の世話をするのですが、泡巣からこぼれた卵を「拾っては戻し拾っては戻し」を昼夜問わず繰り返すのです。水深が深いと作業が大変ですよね。
ちなみに、夜間は真っ暗にしてしまうと雄が作業出来なくなります。弱いブルー系のLEDライトを点灯しておいてあげるとよいですね。
フィルターはスポンジフィルターがベストでしょうが、水面が波立たないよう、ごく弱く作動させます。泡巣が壊れてしまったり、産まれたばかりの稚魚が流されてしまうのを防ぐためです。
ベタのお見合いと求愛行動
いよいよお見合いです。
雄のいる水槽に、雌を水合わせします。
めっちゃアピールしていますね。一方、雌は落ち着いた感じです。
怯えてパニックを起こしてしまうよりは良いので、相性は悪くないと判断しました。
そして雌を水槽内に入れます。
雄のフェロモンを感じたのか? 一気に婚姻色が上がりました。
ここまで強い発色を見るのは初めてです。
雄の猛アタック!
雌もまんざらではない様子ですが、飼育者としては緊張する場面です。
あれ!? 止めちゃうの?
と思いきや、角度を変えて再びアタック!
雌は逃げ回りますが、雄は何度も執拗に追いかけまわします。そのため、雌が一時的に避難できるよう水草を多めに入れたり、小さめの土管を入れておきました。
やがて雌が観念すると、雄は雌を泡巣の下に導きます。
そして交尾を行う訳ですが、ベタの交尾はとても情熱的で雄が雌の身体に巻きついて産卵と放精を行います。この際、雌は産卵後に気を失うこともあるんです。
また、雄は何度も激しく雌の身体をつついたり噛んだりして産卵を促すので、産卵後の雌はボロボロになってしまいます。最悪の場合、殺してしまうこともあり得ます。
翌朝、泡巣に包まれた卵を確認しました。
お見合いから一晩のスピード婚ですが、雌は産卵で消耗しきってしまいますし、雄はこのあと子育てを行いますから早いに越したことはありません。
雌はここでお役御免です。
泡巣を壊さないようそっと取り出して、別の水槽で養生させてあげましょう。
産卵後、ボロボロになって命を落とす雌も多いのですが、今回は大丈夫だったようです。
あとがき
コリドラスのTポジションも特殊な繁殖行動だと思いますが、ベタのそれも実に興味深いものです。その上、人間と同じで相性が結果を左右するのですから面白いですね。
本文中でお見合いは1度だけのように思えますが、実際は隣り合わせの水槽で飼育しており、二週間ほど毎日一回はお互いの姿を見せていました。
この時点で関心を示さなかったり、パニックを起こしてしまうようだと相性は良くないと言えます。
そしてもう一つ、ベタとゆう魚を体現するかのような繁殖行動は、ハイリスクであると同時に感動的でもあります。一度はその目でご覧になって頂きたいものです。
え!? なぜ写真を撮らなかったのかって?
いやいや、そんな野暮なことは出来ませんって。
次回はいよいよ稚魚のお話です。
初期飼料とその準備の大切さについてお届けします。
それではまた。Moimoi!
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[10]返信
cory-paradise
2018年4月30日
>>9 六花 さん あー、割りとよく聞く話ですね。ワイルドベタならペア飼いOKってのは、私もあまり信用しない方がよいかと。マウスブリードタイプなら雄が攻撃手段を失うので、産後に雌がいても大丈夫なんですけど、スブレンデンスグループの泡巣を作るタイプはガンガンいきますから。 専門店ならバラ売りしてますけど、一般的なSHOPでは難しいみたいですね。 |
[9]返信
六花
2018年4月30日
お店でも時々、元々ペア売りだったのに、オスがメスを(逆もある)殺してしまい、1匹で売られているけど、やっぱりペアじゃないのでなかなか売れずに残っている子を見かけますね… そういう子のために、オスだけ、メスだけで補充があればいいんですけど(;•̀ω•́) |
[8]返信
cory-paradise
2018年4月26日
>>7 オクトパス さん 人間より好みにうるさいかもしれませんよ。w |
[7]返信
オクトパス
2018年4月26日
>>6 cory-paradise さん 確かに、人間『ウマが合う』とか『虫が好かない』とか、結構相性ありますよね‼ ベタにもそーゆーのがあるんですね🎵 |
[6]返信
cory-paradise
2018年4月25日
>>3 オクトパス さん 人間と同じでしょうねー。相性は良いに越したことはないと思いますよ。 |
[5]返信
cory-paradise
2018年4月25日
>>2 みやや さん ワイルドベタにも個体差はあると言えばあるし、無いと言えば無いような…。w おそらく飼育者のこだわりが良くも悪くも反映される魚なのでしょうね。だからこそ繁殖より改良が進んだのかもしれません。 一筋縄でいかないのもモチベーションを上げる一因ですよ。 |
[4]返信
cory-paradise
2018年4月25日
>>1 Hanekko さん ミスとゆうより相性は運とタイミングですね。日が変わると態度が急変したりして、その辺も人間に似たものがありますね。興味深いです。 お楽しみ頂けて何よりです。次回はちょっと文章多めです。ww |
[3]返信
オクトパス
2018年4月25日
ベタの繁殖は思ったよりも難しそうですね~ 魚の種類によるのでしょうが、相性があるのと無いの、どっちがいいのでしょうね~ |
[2]返信
みやや
2018年4月25日
お見合いが上手くいかない事も考慮したうえでペアを探さないといけないでしょうし、 けど固体の表現等で探したいところもあるだろうし… なかなか一筋縄ではいかないのでしょうね! |
[1]返信
Hanekko
2018年4月24日
思った以上の繁殖の大変さでビックリしました。メスとの相性とか、ミスると死んじゃうなんて…😱 ワイルドベタだから、多少は大人しいと色々な所で読んだけど、時と場合によるんですねぇ。 次回の閑話休題日記も凄く楽しみです! |