閑話休題 -ベタ・スマラグディナ③-


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cory-paradise 2018/04/27(金)19:55
Moi! こんにちは、cory-paradiseです。
 ↑ 類似品が出回っていますのでご注意ください。ww

閑話休題なのに連載しちゃったシリーズ第3弾です。
今回は稚魚が産まれてからのわずかな期間ではありますが、その様子をお届けします。

振りかえると当時の私はかなり浮かれていた感がありまして、コリドラスの繁殖とは全く勝手が違うことの認識が甘かったと反省しております。その辺も失敗に繋がった要因の一つでしょうね。
ベタに限ったことではありませんが、繁殖・育児をするならば初期飼料とその準備の大切さをしっかりと認識しなくてはいけない。そのことを改めて痛感した事例です。

それではまず、稚魚の姿からご覧下さい。

いつの日か、再び君たちに会わんと思う


孵化後2日目の様子です。虫眼鏡越しに撮影しています。
この頃の稚魚は自力で泳ぐことが出来ず、身体を縦にして泡巣にぶら下がっています。
まだヨークサックがあるので餌も食べません。
とにかく小さくて、コリドラスの稚魚に見慣れた私の目には見ることすら困難でした。


稚魚が自由に泳げない間は、雄親が面倒をみます。
泡巣の下に待機して、ときどきこぼれ落ちてくる稚魚を拾っては泡巣に戻します。性格が荒いと言われるベタですが、実に子煩悩な一面を持っていることも観察出来るほほえましい場面ですね。
とは言え産卵からここまでの間、雄は不眠不休&断食で育児をしています。
稚魚が餌を食べるようになったら速やかに別水槽に移して養生させてあげたいですね。


孵化後3日目の様子です。
稚魚が水平に泳ぎ始めました。この頃はまだ泡巣に近い水面付近にいます。
いよいよ初期飼料を投入するタイミングですが、その辺は次の項で詳しくお話したいと思います。
ひとまずは稚魚の姿をお楽しみ下さい。


孵化後5日目の様子です。
底床付近まで泳ぐ範囲が広がり、活発な様子が確認出来ました。
この時点でコリドラスに比べると成長が遅いと感じていましたが、そもそも比べるものでもないのですよね。
ソイルの表面をつついて何やら食べているような動作も見られたため初期飼料を継続したまま、特に手を打つことは考えていませんでした。
ちなみに、お見合いからこの時点まで水換えは一切行っていません。


しかし、この日を境に稚魚の死骸が目につくようになり、日ごとに弱っていく様子が明らかになっていきました。慌てて孵化直後のブラインシュリンプを投入しましたが、時すでに遅し。
孵化後9日目、稚魚の姿は1匹も確認することが出来なくなりました。

振りかえりを解説してみよう


ベタの稚魚はとても小さく、主な初期飼料はインフゾリアです。
繁殖用の水槽はこのインフゾリアの発生を促すため、あらかじめ水草を多く入れておきます。特に浮草の根にはインフゾリアが湧きやすく、泡巣を作る際の補助的な役割も果たすので多めに入れておくと良いでしょう。水草の葉をすり潰して投入したり、PSBを毎日少量加えるのもインフゾリアの発生を促すのに効果的です。また、インフゾリアは意図的に増やすことも可能です(増やし方は省略)

・・・とゆうのが、だいたいのセオリーだと思います。
これをふまえて実際に私がどうゆう思考で、どう判断したのか?
それを解説してみたいと思います。

前回のお話しで繁殖環境を紹介しましたが、その水槽は代々ベタ飼育に使用したものです。
立ち上げからリセットすることなく3年は経過しており、pHは6.4前後を維持。水草はウィステリアとアマゾンフロッグピットを入れており充分に繁っていました。水底には枯れて分解された水草が沈殿していましたが水は澄んでいるとゆう「こなれた水槽」です。
このことから、私も絶対の信頼を寄せていました。
用意した初期飼料は2種。庭のビオトープから汲んだ水を室温にしたものと、市販品で水槽内に入れておくとワムシが湧くとゆうシート(敢えて商品名や写真は伏せておきます)後者は補助的なつもりで購入しました。この他にも毎日少量のPSBを加えていたのと、コリドラスの育児でブラインシュリンプは常時沸かしていたため、いつでも使える状態にありました。

使い込んだ水槽と充分に用意した初期飼料、私の脳内にはなんの不安もありませんでした。
しかし、結果はご存知の通りです。

ここでちょっと触れてみたいのですが、皆さんはインフゾリアを目視したことはありますか?
私はおそらくありません。虫眼鏡でそれらしいものを観察したことはありますが、確信を持ったことは一度もありませんでした。老眼になってからは尚更キツイのです。
つまり私はインフゾリアが湧いているだろうとゆう推測に頼っていたこと、それと相まって使用した水槽に対する信頼が正常な判断を狂わせた可能性があります。
これまでも耳にタコが出来るほど語りましたが、より確実性を高めるためインフゾリアを自分で増やすとゆう選択肢を最初から放棄していたとも言えます。

結果から考えると、水槽内には稚魚の初期飼料となるインフゾリアは湧いていなかった、もしくは充分な量がいなかったと結論付けられます。

念のため他の要因も検討します。
水質や水温は前述した内容から問題があった可能性は極めて低く、原因からは除外してよいでしょう。
では、雄親が食べていたかどうか?
そうではないと確証はありませんが、朝晩と稚魚の数をチェックしていたことからその可能性は低いと思います。もし、そうだとしたら徐々にではなく、唐突に稚魚の姿が消えてしまっていたでしょう。

あとがき


とにもかくにも、はじめてのワイルドベタ繁殖は見事に失敗に終わった訳です。
しかも稚魚達は餓死したのだと考えると、とても心苦しいものがあります。お腹いっぱい食べさせてあげたかったですね。

内容的には原因を究明すると言うより、自身の思考と行動を具体的に振りかえるものでした。
正直なところ教訓となるようなものは無いに等しいのですが、今回の記事は私の頭の中身を伝えることをテーマに書かせて頂いたつもりです。
その辺のところを汲み取って頂けるとありがたいですが、率直なご意見も頂けると幸いです。

ただし「最近コリはどうした?」とゆう突っ込みはご勘弁下さいね。
それではまた。Moimoi!
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[8]返信 cory-paradise さん cory-paradise 2018年5月1日
>>7 六花 さん
そうでしたか。難易度はアナバス系全般に言えるのかもしれませんねー。そう考えるとコリは本当に育てるのが楽ですよ。
うん、ビネガーイールは試してみたい餌の一つです。

[7]返信 六花 さん 六花 2018年4月30日
私も自分で繁殖させたことがあるわけではないのであまり詳しくはわかりませんが、ハニグラの稚魚もとても小さくて、しかもたくさん産む割には生存率が低いので、そこらへんもコリドラスとは勝手が違うのかも…
インフゾリア沸かして与えていても、何度も稚魚を全滅させてしまったというブログを見たことあります。
最近はビネガーイールなんかもベタ・グラミーの稚魚に与えるのにいいって情報みましたよ!

[6]返信 cory-paradise さん cory-paradise 2018年4月28日
>>3 なまずmk-Ⅱ さん
ふぉい!wwww いやこれ欲しいくらいにウケました。
哺乳類のブリードは比較的楽ですよね。だから繁栄しているんでしょうが、繁殖の多様性とか意外性の面からいったら魚類の方が断然面白いと思います。
いやいや、ご謙遜でしょう。是非チャレンジして国内初の繁殖例を目指して下さい。w

[5]返信 cory-paradise さん cory-paradise 2018年4月28日
>>2 オクトパス さん
のい!ww ありがとう。頑張りますよ。
見えない、わからない、そうゆう不確かなものをどうやって客観的に立証するかは結構アクアリウムではよくある話ですね。水質、水温なんかも目には見えないけど計測器をつかうことで「見える化」してる代表例ですね。

[4]返信 cory-paradise さん cory-paradise 2018年4月28日
>>1 Hanekko さん
もい! 仰るとおりです。今回の失敗は思い込みが最も大きな割合を占めていましたね。とは言え、私なりに根拠はあったと思っているんですよ。ただし、立証した(出来た)かどうかが鍵でしたね。こうゆう失敗は経験と割り切るしかないでしょう。
今回の記事で気にしたのは、結果的には似ていますけど、初心者あるあるの「なんだかわからないけど失敗した」とゆうのとは異なる点をお伝え出来ていたかどうか?ですねー。

[3]返信 なまずmk-Ⅱ さん なまずmk-Ⅱ 2018年4月28日
Foi!!
どうも、中華製ですww
稚魚の育成ってやっぱり大変ですね。
ラットのブリードはしてますがこっちは親が育ててくれるので楽です。
自分は魚は繁殖させられないのでこういう日記は楽しく読ませてもらってますw

[2]返信 オクトパス さん オクトパス 2018年4月28日
Moi!⇔ホンモノww
インフゾリアを沸かしたことが無いので、よくわかりませんが、目に見えないものをエサにするのは大変ですよね・・・食べているかどうかもハッキリとはわからないですもんね。タブン・・・
次回、繁殖した時は成功してくださいね!
NoiNoi!(類似品ww)

[1]返信 Hanekko さん Hanekko 2018年4月27日
もい!
これとてもよくわかります。アクアリウムって状況に基づいた判断を、経験や資料等の情報から対応していく理論的な趣味だと思うので、思い込みによる判断ミスってたまにあるのですよね😱

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