閑話休題 -飼い易い熱帯魚?-


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cory-paradise 2018/08/31(金)12:10
Moi! こんにちは、cory-paradiseです。

少し前に「飼い易い熱帯魚ランキング」をテーマにした記事を目にしました。
ネット検索すると「〇〇〇ランキング」なんてのは頻繁に見かけますし、アクアリウム関連に限らず割とよくある記事ですよね。そういった情報提供の仕方が主流になっている背景には、実際に役に立つからとゆうのも事実なのでしょう。

でもね、熱帯魚の飼い易さってあくまでフィーリングですからランキングにするのは支障があるんじゃないかと思います。正直なところ私ならやりたくないですね。
何故って? うん、では今回はその辺のお話しをしてみましょう。どうぞお付き合い下さい。

・・・あ、今回の画像は本文と特に関係ありません。

そもそも順位を決めるには前提がある


さて、ここで言う「飼い易いさ」とは「初心者でも飼い易い」とゆうのが正確な背景です。
その点は後半に触れますので、まずはランキングすることについて考えてみましょう。

ランキングを作成する方はアクアリウム経験者、しかもレベル高めの方の場合が多いと思います。そしてもちろん本気で考えて作っていることでしょう。
だとすると解りきったことなのですが、そもそも順位とは同じ条件下で比較したものが前提であって、同じ種類の魚を飼育していても環境や設備、メンテナンス方法などが異なることがよくあるアクアリウム界では、比較すること自体が有るようで無いのが実際ではないでしょうか?
さらに小うるさく付け加えれば「まったく同じ魚などいない!」ですよね。

そこはわかっているけど、敢えてやってみる。

うん、それはありだと思いますよ。
情報提供の形として一応の目安にはなりますし、何より興味を惹かれますよね。そしてランクインするからには理由があってのことでしょうから、それが説明出来ればいいと思います。
でも、ちょっと待って下さい。
例えば初心者とレベル高めの飼育者の間には、知識と経験に雲泥の差があります。
ですから双方の感覚が一致することは無いでしょうし、説明を理解してもらうにはある程度の知識が相手に求められます。実際にやったことのある方なら共感頂けると思いますが、これが一番難しいと言わざるを得ません。

説明の理解はともかく、あくまで参考になれば・・・

うーん、それはちょっと乱暴過ぎやしませんか?
その情報を元にSHOPで魚を購入して、もし失敗したらSHOPの評判すら左右しかねませんよ。

飼育し易さって・・・なに?


では次に、何をもって飼い易いと判断するかどうかを考えましょう。
ぶっちゃけてしまえば「安上がり、手がかからない、すぐ死なない」が「飼い易い魚」となるんでしょうね。・・・でもね、そんな生き物はそうそういないですよ。

まず訂正したいのは「生き物が死んだ=失敗」ではありません。アクアリウムはそこを乗り越えて続けることに意味があって、その積み重ねによって成立すると私は思っています。
初心者が初めて飼育した生き物を死なせてしまうことは、往々にしてよくあることです。
それを生き物が可哀想とか、命を軽視しているとか言われることもありますが、私に言わせると飼育とゆう人間だけが行う行為をしていること自体が人間の特権行使だと思います。
つまり、そこには既にエゴがあるんです。私も含めてね。

お金の話もしておきましょう。
初心者だから安いセットから始めようとゆう気持ちはわかりますが、設備投資にしても充分な投資をした方が引っ込みがつきづらいですよね。つまり初期投資の額と、人間の興味の持続は比例するんです。道具はケチらない方が長続きします。

とまぁ持論を振りかざしてはみたものの、問題解決にはなっていませんね。初心者でも飼い易い魚を選ぶ、しかもランキングするとなると本当に至難の業です。
となると、そもそもランキングする必要はあるのでしょうか?
先に述べたとおり、興味を惹かれることは確かですから意味はあります。ただ初心者にアクアリウムをすすめる上で一番避けたいのは安易な情報を鵜呑みにされる事なんですよね。

ずばり直球勝負しましょう


こうなったら無難なアドバイスは止めて、ずばっとストレートにいきましょう。

アクアリウムはお金も、手間暇も、それなりのメンタルも必要とする趣味です。
維持するためのランニングコスト(電気料金や水道料金)も馬鹿になりませんし、これが許せるかどうかは個人の感覚まかせです。他にも飼育スペースの確保であるとか、同居者の理解とか、クリアしなきゃならない課題は結構あります。
そして生き物を飼育するのですから、当然いつかは死にます。手を抜けば確実に死にます。
でもそれで止めてしまったら、その命と引き換えに学んだこと、身に付けたこと、全く無になってしまいますよね。命を大切に思うなら続けなければ浮かばれません。

そんな感じだけど、そこまで覚悟して始める?


なぁんて、普通はここまで追い詰められたら止めますよね。
それに、これではアクア人口は増えない訳で、どうにかして初心者を取り込もうって努力は業界全体でしなきゃならないと思います。
となると、どんな魚であろうとも失敗はあり得るし、その失敗をどうしたら回避できるか? どうやってリカバリーするかの知識や手助け、そして飼育者のメンタリティへのフォロー。こういった事を経験者達が行っていくことで、結果として「長期に飼育することが出来た=飼い易かった」と初心者に成功体験してもらうことがポジティブイメージとして定着するのでしょうね。
願わくはそうやって出来たランキングこそが「飼い易い熱帯魚」であって欲しいです。

あとがき


いやはや、いつも以上に面倒くさい文章で申し訳ありません。
結局のところ「飼い易い熱帯魚ランキング」には賛成しかねますが、自分がやるのでなければ構わない。とゆうのが私のスタンスですね。
わぉ、無責任!
と思われるでしょうが、ランク分けなどせず、ずばり「この先何年も続けるお覚悟はよろしくて?」と聞いた方がためになると思うだけなのです。
アクアリウムにおいて無難と呼ばれる基本的な概念はありますが、それは積み重ねであって、ランキングのような順位、あるいは多数派とは異なる見地ではないかと考えるのです。

せっかくアクアリウムを始めるのですから「あの魚を飼いたい!」「こんなアクアリウムにしたい!」といった、未来へのイメージを膨らませている方にこそ、こちらも本気になってお手伝いしたいと思うのが本音なんです。皆さんはどう思われますか?

それではまた。Moimoi!

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[6]返信 cory-paradise さん cory-paradise 2018年9月1日
>>3 オクトパス さん
珍しく対極的な記事を書きました。ま、ここだけの話ね。
ランキング通りに魚を選ぶ人もいないとは思いますが、仮にそうしたとして「そこに愛はあるの?」ってのが一番の疑問ですね。飼いたい魚を飼う。まさにその通りで、初心者ほど欲望丸出しで経験者に質問しまくって欲しいと思いますね。

[5]返信 cory-paradise さん cory-paradise 2018年9月1日
>>2 プテルス さん
ですねー。飼い易い魚を選ぶのであれば、安定し易い設備も選ばなければ筋が通らないと思うのですよ。1万円が安いかどうかは様々でしょうが、推奨されている理由をなんとなくでも理解していないとそれ以下の水槽を選ぶことのリスクも気づけませんからね。水量は正義!これだけ理解するだけでもだいぶ違うでしょうね。

[4]返信 cory-paradise さん cory-paradise 2018年9月1日
>>1 Hanekko さん
冗談抜きでその通りだと思いますよ。水草をきちんと育成できる力量があるなら大概の生体は飼育出来るでしょうね。設備→水作り→レイアウト→水草→生体の順で導入しなさいって推奨される理由の分かり易い例えですね。

[3]返信 オクトパス さん オクトパス 2018年9月1日
ど~も
飼いやすい熱帯魚・・・やってましたね!つまるところ「自分が好きで愛情をもって育てられる魚」ではないでしょうか!?テキトーに飼ってたら、丈夫なはずの魚も持たないですし、丁寧に買えば「難易度の高い魚」も初心者でも育てられますよね。(たぶん)
衝動買いは良くないですけど、「この魚飼いたい!」はいいと思うんです。しっかりと準備して愛情をもって育てられるかどうかだと思います。

[2]返信 プテルス さん プテルス 2018年8月31日
頑丈さで言うならポリプテルスが最強だと思いますね。
薬に弱いと言われる古代魚ですが、水を維持すれば、それ以外病気やら寄生虫の問題をクリアすれば長生きですし、無敵に近い強さがあります(自分が好きな補正抜きで)

ただ、それには大きい水槽や設備が必要な訳で、スペースの余裕、体力、資金、が必要ですが。
よくメジャーな話題でアカヒレや、青コリが出てきますが、環境が整わなくて適当に飼ってると死にますよ。
それを踏まえてですね。

だからこそ、入門(生体)に関しては60規格以上、上部セット(今10000円とかで買えるんだから…)
を推してます。
やはり水量は正義ですよ。

[1]返信 Hanekko さん Hanekko 2018年8月31日
ということは、減らない【流木と石】で、死なない【水草】がアクア最強ということで良いでしょうか(笑)

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