コリドラスの濾過を考える②
cory-paradise
2018/02/15(木)18:17
Moi! こんにちは、cory-paradiseです。
さてさて、前回から随分と間が空いてしまいましたね。
これまで語りたかった事を思いつくまま記事にして、育児録も一段落したら、なんとなーく気が抜けてサボってしまいました。うん、心を入れ替えてまた頑張って書いていきます。
さて今回は、実際にコリドラスを飼育している水槽を例に挙げながらコリドラスに適した濾過って何でしょう?とゆう点についてお話をしていきたいと思います。
すでにご記憶が薄れている方、まだ読んでないよーとゆう方、べ、別に読んであげてもいいんだからねっ!とゆう私的にどストライクな方、よかったら前記事もご参照下さい。
前回⇒http://aqualbum.com/diary.php?id=1812&pnuserid=608
具体的なお話をする前に、少しばかり前回から付け加えておきたいことがあります。
皆さんは水の透明度だけを基準に、濾過の状態を見てはいないですよね。
もちろん私も同じです。
魚の発色具合とか、エビが盛んにツマツマしているとか、水草がイキイキしているとか。
生物の状態に焦点をあてて観察しながら、水槽全体を捉えて濾過が上手くいっているかどうかを判断していると思います。
これは非常に感覚的なものではありますが、アクアリウムにおける濾過のポイントとは生き物にとって住みやすい環境をつくることが結果の一つであるとゆう私の持論の元にもなっています。
まぁ、当たり前と言えば、当たり前のことですね。
しかし、これを実践するのはなかなかに大変なのは皆さんご存知のとおりです。
これからお話しさせて頂くことはあくまで一例に過ぎませんが、私なりの知識や経験から実践し、おそらくある程度の結果を出している例ではないかと思っています。飼育環境は様々ですから全てが真似の出来る事ではありませんが、少しでもお役にたてれば幸いです。
それではお待たせしました。実際の水槽を例に挙げながらお話をしてまいります。
今回取り上げます水槽はこちら。
メインコリ水槽
【水槽サイズ】90×45×60オールガラス
【フィルター】テトラVX120+エーハイム2217サブフィルター、エーハイムバイオパワー2413
【立ち上げ時期】2012年
【生体】総数約60匹(コリドラス、アフリカンランプアイ、ボルネオプレコ)
この水槽の特徴はなんと言っても収容している生体の数です。
コリドラスだけで約40匹。ほとんどが6cmオーバーの成魚サイズですから食べる量も多ければ、排泄物も多くなります。当然これに対処出来る濾過システムを構築することが課題ですね。
排泄物と言うと実際に目に見える糞はとても気になるものです。
そこで糞の回収を目的とした物理濾過の強化に意識が向きがちになりますが、私は尿こそやっかいだと思っています。尿はダイレクトに水中に有害物質を放出します。これに対し物理濾過は全く効果がありません。つまりそういった状態では生物濾過に特化させることが重要だと考えるのです。
では、その生物濾過を意識したろ材の構成をご覧下さい。
とてもシンプルな構成ですが、ご注目頂きたいのはろ材の量です。
サブフィルターを連結した総濾過容積は18L、ろ材の量は約12Lです。スポンジフィルターと粗目マットもバクテリアが定着できるタイプの物を使用しています。
大量のろ材で好気性バクテリアの定着面積を可能な限り拡げることが目的です。
また、糞より尿がやっかいと申しましたが、目に見える有機物が濾過層内に侵入してしまうと目詰まりの原因となりますし、有機物の分解をバクテリアが優先してしまいます。そのためストレーナースポンジと粗目マットに最低限の物理濾過を兼任してもらいます。
そうやって尿と一緒に排泄された水に溶け込んでいる有害物質を優先してバクテリアが無害化出来るよう仕向けることが生物濾過に特化させる上でのポイントかと思っています。
とは言え、もっともらしく語っておきながら重大な欠点があることにお気づきでしょうか?
そうです。大量の糞の始末をこれっぽっちの物理濾過でまかなうことは出来ないのです。そこでセカンドフィルターを導入し役割分担してもらう訳ですね。
エーハイムバイオパワー2413の特徴は、サイズに比してポンプの流量が強いことです。
私も使ってみて初めて知ったことですが、糞などの目に見えるゴミをぐんぐん吸い込んでくれます。そこで下の写真のようにゴミの流れをレイアウトで調整して集め、物理濾過をメインに頑張ってもらうことにしました。
加えて、このフィルターはろ材を収容するスペースを持っています。
必要に応じてソイルやゼオライトなどの化学ろ材を入れて水質調整することも可能ですし、ディフューザーを取りつけてエアレーションも行っています。
フィルターとしてのスペックが小さいのでメインフィルターのように専門性に特化することは出来ませんが、それを補う役割をマルチにこなしてくれています。
いかがでしたでしょうか?
水槽が大きくなれば、それに比例して求められる濾過のスペックも大きくなります。
昔の私なら大型のフィルター1台で全てをがっつりこなす考え方でしたが、現在はリスク分散も含め、複数のフィルターを役割分担させて稼働することが主流になっています。
これは昔に比べてフィルターの種類も増え、性能が上がっているからだと思います。
そうゆう意味では非常に便利になったのですが、全てがオートマチックにはいかないのがアクアリウムですし、また、そうなってしまってはつまらないでしょう。
今回ご紹介した例は、フィルターの役割分担もそうですが、レイアウトも含め水槽全体を見て効果的な濾過へと導くことをご紹介できたのではないかと思います。もし、お読み頂いてそのように感じて下さったのなら幸いです。
次回は別の水槽を例に挙げてお話ししましょう。
それではまた。Moimoi!
濾過について勉強しよう!⇒「種類別でおすすめ!熱帯魚の水槽のろ過フィルターとろ過材!」http://xn--q9ja2e8c2581adqyab74d.com/2016/07/01/%E7%A8%AE%E9%A1%9E%E5%88%A5%E3%81%A7%E3%81%8A%E3%81%99%E3%81%99%E3%82%81%EF%BC%81%E7%86%B1%E5%B8%AF%E9%AD%9A%E3%81%AE%E6%B0%B4%E6%A7%BD%E3%81%AE%E3%82%8D%E9%81%8E%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%AB%E3%82%BF/
cory-paradiseは『熱帯魚なめんな!』を応援しています
さてさて、前回から随分と間が空いてしまいましたね。
これまで語りたかった事を思いつくまま記事にして、育児録も一段落したら、なんとなーく気が抜けてサボってしまいました。うん、心を入れ替えてまた頑張って書いていきます。
さて今回は、実際にコリドラスを飼育している水槽を例に挙げながらコリドラスに適した濾過って何でしょう?とゆう点についてお話をしていきたいと思います。
すでにご記憶が薄れている方、まだ読んでないよーとゆう方、べ、別に読んであげてもいいんだからねっ!とゆう私的にどストライクな方、よかったら前記事もご参照下さい。
前回⇒http://aqualbum.com/diary.php?id=1812&pnuserid=608
濾過のポイントをどこに置くか?
具体的なお話をする前に、少しばかり前回から付け加えておきたいことがあります。
皆さんは水の透明度だけを基準に、濾過の状態を見てはいないですよね。
もちろん私も同じです。
魚の発色具合とか、エビが盛んにツマツマしているとか、水草がイキイキしているとか。
生物の状態に焦点をあてて観察しながら、水槽全体を捉えて濾過が上手くいっているかどうかを判断していると思います。
これは非常に感覚的なものではありますが、アクアリウムにおける濾過のポイントとは生き物にとって住みやすい環境をつくることが結果の一つであるとゆう私の持論の元にもなっています。
まぁ、当たり前と言えば、当たり前のことですね。
しかし、これを実践するのはなかなかに大変なのは皆さんご存知のとおりです。
これからお話しさせて頂くことはあくまで一例に過ぎませんが、私なりの知識や経験から実践し、おそらくある程度の結果を出している例ではないかと思っています。飼育環境は様々ですから全てが真似の出来る事ではありませんが、少しでもお役にたてれば幸いです。
キーワードは専門特化と役割分担
それではお待たせしました。実際の水槽を例に挙げながらお話をしてまいります。
今回取り上げます水槽はこちら。
メインコリ水槽
【水槽サイズ】90×45×60オールガラス
【フィルター】テトラVX120+エーハイム2217サブフィルター、エーハイムバイオパワー2413
【立ち上げ時期】2012年
【生体】総数約60匹(コリドラス、アフリカンランプアイ、ボルネオプレコ)
この水槽の特徴はなんと言っても収容している生体の数です。
コリドラスだけで約40匹。ほとんどが6cmオーバーの成魚サイズですから食べる量も多ければ、排泄物も多くなります。当然これに対処出来る濾過システムを構築することが課題ですね。
排泄物と言うと実際に目に見える糞はとても気になるものです。
そこで糞の回収を目的とした物理濾過の強化に意識が向きがちになりますが、私は尿こそやっかいだと思っています。尿はダイレクトに水中に有害物質を放出します。これに対し物理濾過は全く効果がありません。つまりそういった状態では生物濾過に特化させることが重要だと考えるのです。
では、その生物濾過を意識したろ材の構成をご覧下さい。
とてもシンプルな構成ですが、ご注目頂きたいのはろ材の量です。
サブフィルターを連結した総濾過容積は18L、ろ材の量は約12Lです。スポンジフィルターと粗目マットもバクテリアが定着できるタイプの物を使用しています。
大量のろ材で好気性バクテリアの定着面積を可能な限り拡げることが目的です。
また、糞より尿がやっかいと申しましたが、目に見える有機物が濾過層内に侵入してしまうと目詰まりの原因となりますし、有機物の分解をバクテリアが優先してしまいます。そのためストレーナースポンジと粗目マットに最低限の物理濾過を兼任してもらいます。
そうやって尿と一緒に排泄された水に溶け込んでいる有害物質を優先してバクテリアが無害化出来るよう仕向けることが生物濾過に特化させる上でのポイントかと思っています。
とは言え、もっともらしく語っておきながら重大な欠点があることにお気づきでしょうか?
そうです。大量の糞の始末をこれっぽっちの物理濾過でまかなうことは出来ないのです。そこでセカンドフィルターを導入し役割分担してもらう訳ですね。
エーハイムバイオパワー2413の特徴は、サイズに比してポンプの流量が強いことです。
私も使ってみて初めて知ったことですが、糞などの目に見えるゴミをぐんぐん吸い込んでくれます。そこで下の写真のようにゴミの流れをレイアウトで調整して集め、物理濾過をメインに頑張ってもらうことにしました。
加えて、このフィルターはろ材を収容するスペースを持っています。
必要に応じてソイルやゼオライトなどの化学ろ材を入れて水質調整することも可能ですし、ディフューザーを取りつけてエアレーションも行っています。
フィルターとしてのスペックが小さいのでメインフィルターのように専門性に特化することは出来ませんが、それを補う役割をマルチにこなしてくれています。
あとがき
いかがでしたでしょうか?
水槽が大きくなれば、それに比例して求められる濾過のスペックも大きくなります。
昔の私なら大型のフィルター1台で全てをがっつりこなす考え方でしたが、現在はリスク分散も含め、複数のフィルターを役割分担させて稼働することが主流になっています。
これは昔に比べてフィルターの種類も増え、性能が上がっているからだと思います。
そうゆう意味では非常に便利になったのですが、全てがオートマチックにはいかないのがアクアリウムですし、また、そうなってしまってはつまらないでしょう。
今回ご紹介した例は、フィルターの役割分担もそうですが、レイアウトも含め水槽全体を見て効果的な濾過へと導くことをご紹介できたのではないかと思います。もし、お読み頂いてそのように感じて下さったのなら幸いです。
次回は別の水槽を例に挙げてお話ししましょう。
それではまた。Moimoi!
濾過について勉強しよう!⇒「種類別でおすすめ!熱帯魚の水槽のろ過フィルターとろ過材!」http://xn--q9ja2e8c2581adqyab74d.com/2016/07/01/%E7%A8%AE%E9%A1%9E%E5%88%A5%E3%81%A7%E3%81%8A%E3%81%99%E3%81%99%E3%82%81%EF%BC%81%E7%86%B1%E5%B8%AF%E9%AD%9A%E3%81%AE%E6%B0%B4%E6%A7%BD%E3%81%AE%E3%82%8D%E9%81%8E%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%AB%E3%82%BF/
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[16]返信
cory-paradise
2018年2月23日
>>15 みやや さん やり甲斐ありそうですね。目指すイメージをしっかり持っているのは素晴らしいです。私はいつだって現状維持ですから。ww |
[15]返信
みやや
2018年2月23日
>>14 cory-paradise さん 確かに技量って言葉だと限定されちゃいますね (^_^;) 自分がイメージするアクアリウム と 実際のアクアリウム とはやはり差が出てしまうので その差をなるべく詰める工夫をこれからも求めていきたいなぁ~って思ってます(^^ゞ |
[14]返信
cory-paradise
2018年2月23日
>>13 みやや さん そだねー。ww 工夫して良い結果が出ると自信になりますね。アクアリウムの技量って何をもって計るのかは様々だと思いますが、環境も様々ですから水量が活かせるならそれでOKだと思います。 |
[13]返信
みやや
2018年2月23日
組合せて自分が思ってる環境に近づくと嬉しいですね! 僕の技量だと安定させるにはかなりの水量が必要になるのかなぁ~って最近とても思います。 悩んで自分なりに工夫するのもまた楽しいんですけどね♪ |
[12]返信
cory-paradise
2018年2月17日
>>11 ちゃーりー さん いやいや、わかりますよ。連結した途端に状態が好転したりしますから、そうゆうのを経験すると病みつきになるんですよね。w |
[11]返信
ちゃーりー
2018年2月17日
>>8 cory-paradise さん 何故か繋げたくなるんです...(-ω-;)完全に病気ですねw 60Hにディスカスの成魚3匹と若魚2匹の時点で異常ですしw |
[10]返信
cory-paradise
2018年2月17日
>>9 イカ親父 さん まさに確信ですねー。濾過の基本構成や生体が同じでも水槽ごとに結果が変わるのは何でなんでしょ?考えるとキリがないですね。でもそこが面白いところです。 |
[9]返信
イカ親父
2018年2月17日
私も水質の安定は永遠の課題ですね~。 過去に同じ水源で3つの水槽を回してましたが水源が同じなのに苔や藻の種類が水槽によって異なった現象は謎でした。毎日が実験ですね🎵 |
[8]返信
cory-paradise
2018年2月17日
>>4 ちゃーりー さん いえいえ、連結とゆうロマンに支えられた水槽。惚れるわぁ。ww |
[7]返信
cory-paradise
2018年2月17日
>>3 コリだらス さん ですねー。濾過だけはケチってはいけないと思います。何せずっと使い続けるものですから長期的なコストは割安になるはずですしね。自分なりの感覚を身につけるまでは、良い物使ってるから大丈夫!って思うのも自信喪失するよりは良いかと。 |
[6]返信
cory-paradise
2018年2月17日
>>2 Hanekko さん はい、その通りです。今回はろ材構成をメインに紹介したのでメンテナンスには触れなかったのです。広い視点で見れば換水も濾過法の一つですよね。 |
[5]返信
cory-paradise
2018年2月17日
>>1 riparian さん 補足ありがとうございます。糞や残餌の処理については水流についても触れておいた方が良かったですね。仰るようにどれが正解とは言えないのですが、唯一信じられることがあるとすれば、日々の観察の積み重ねでしょうか。でも自信持てるようになるのも難しいのですよね。 |
[4]返信
ちゃーりー
2018年2月16日
激過密の私には耳が痛いです(^_^; |
[3]返信
コリだらス
2018年2月16日
水づくりは本当に感覚的なところがありますね、しかしギリギリのラインですと不具合、病気と隣り合わせになってしまうんで、濾過は分担し少し余裕を持たせるくらいが理想ですね^ ^ |
[2]返信
Hanekko
2018年2月16日
人様のフィルター構成と考え方を聞くのって、結構楽しいですね! 増やして捨てるタイプの水草は使ってないみたいなので、硝酸塩は換水ということですかね~? |
[1]返信
riparian
2018年2月16日
フィルター、濾過に関しては色々な解釈がありますがどれを信じるかは微妙な所ですね、糞や残餌の物理濾過には水流が必要ですし、それだけでは不十分なんで底砂掃除も必要、生物濾過には大量の酸素と濾材容量が必要、科学ろ過が一番安定、あげ出せば多々な内容、最近うちでは深く考えないようになってしまいました、もうそこそこ容量の外部+エアレ+スポンジFと複合して使っています |