ミクロの世界へ
cory-paradise
2018/09/06(木)19:05
Moi! こんにちは、cory-paradiseです。
この度の台風被害にあわれた皆様、心よりお見舞い申し上げます。
そして今日も北海道で震度6の地震があり、多くの方が被災されたようです。いつ何時、何が自分の身に降りかかるかもしれない。本当に他人事ではありませんね。
さて今回は、この先お届けする「ワイルドベタ繁殖記シリーズ」と関連した内容をお話しします。
と言っても特別なことではありません。育児に必要な「餌」のお話です。
産まれて間もないベタの稚魚。
大きさは2、3ミリといったところでしょうか。これでもヨークサックを吸収して大きくなっているのですが、私にはハズ〇ルーペがないと全く見えません。
当然ブラインシュリンプが口に入るサイズではありませんので、孵化からおよそ2~3週間の初期飼料として重宝されるのがインフゾリアです。
こんな感じでペットボトルで簡単に湧かすことが出来ます。
材料は以下の通り。
・種インフゾリア 50cc ※今回はチ〇ームで購入
・米のとぎ汁 25cc
・飼育水 400ml
これらを500mlペットボトルに入れたら、蓋をして酸素を水中に溶かすためにシェイクします。
その後、2~3回/日のペースで蓋を開けて空気を入れ換えたらシェイクを繰り返します。
ちなみに米のとぎ汁がインフゾリアの餌となる訳ですが、増えてくると少ーしだけ硫黄の様な臭いはしますが、レタスの切れ端とか牛乳を使用した時のような悪臭はしませんでした。
うん、個人的にはおススメです。
充分な量のインフゾリアが湧くまでは3日程かかりますので、1日ずつずらして複数のペットボトルを用意し、ローテーションしながら使っていくと効率良いですね。
増えたインフゾリアを種にすれば、ほぼ継続して増やすことが可能です。
右側がセットして3日後、左がセット直後です。
最初は左側のように白く濁っていますが、インフゾリアが増えるにつれて水が澄んできます。そうなると右側のペットボトルのように肉眼で確認できる白いモヤモヤが出てきます。これがインフゾリアの集合体です。よーく見ると一匹ずつピコピコ動いているのがわかりますよ。
これを2回/日、60cm規格水槽に対して200ml程度を投入します。
注意点はペットボトルから直接ドボドボと投入すると米ぬかまで入ってしまうので、メッシュカップとか茶漉しを使うと良いですね。
さて、ある程度成長したらブラインシュリンプの出番です。
・・・あ、このブラインはあまり美味しくないのでおススメはしません。
ブラインシュリンプは成魚になるまで使える万能餌です。
ですが、成長するにつれ必要な量は当然多くなります。稚魚のお腹を満たすため一度に大量に湧かせられる環境があればよいのですが、そうでない場合は足りなくなってきてしまいますね。
うん、私もそうなりました。
そこで次にはじめたのがミジンコの繁殖です。
動画もご覧下さい。
cory-paradise Twitter⇒https://twitter.com/coryparadise2/status/1037603625491546112
ちょっとマメ知識に触れておきましょう。
上の画像や動画のミジンコは透明ではなく、うっすらと赤くなっていますね。実はこれ、増えすぎたことによって水中が酸欠状態になったため起きた変化なのです。
ミジンコは水中の酸素が欠乏すると、体内のヘモグロビンを活性化させ効率よく酸素を取り込もうとします。ヘモグロビンは人間の血液中にも存在し、同様に酸素を運ぶ役割を持っています。いわゆる赤血球ですね。
とゆう訳で赤くなって見えるのです。
ミジンコもインフゾリア同様に複数の容器で繁殖させています。
奥が数日経過して充分に増えた容器、手前がセットしたばかりの容器です。手前の容器が緑色になっているのはグリーンウォーターを使用しているからですよ。
グリーンウォーターはメダカやらんちゅうの飼育でよく利用されますが、大量の植物プランクトンが発生しているためミジンコにとっても良い餌になるのです。
その他にも色々な効果があるようで、詳細は省きますが、今年のメダカの稚魚をグリーンウォーターで育てたところ生存率が上がり、心なしか良質な個体が増えた気がします。
この辺のお話は、またそのうち触れてみたいと思いますね。
インフゾリア
ブラインシュリンプ
ミジンコ
これら微生物と関わっていると、彼らが如何に食物連鎖に貢献しているかを感じます。
優良な人工飼料が増えている最近では、あえて活き餌を使わないブリーダーさんも増えているようです。もちろん彼らはプロですから手間暇も短縮できた方が効率よく収入に繋がりますよね。
ただ、私のような愛好家止まりの人間には微生物の飼育すらも楽しいものであって、もっと言うと食べさせる時が一番の楽しみだったりします。
自然界での営みを再現しているなどと言える大きなものではありませんが、生きる上で食べるとゆう私たち人間も当たり前の行為を支えてくれる生き物達が存在していることを、改めて学ぶ機会かもしれません。
夏休みの自由研究にいかが?
・・・えっ、もう終わったの!? 学生も大変だなぁ。
それではまた。Moimoi!
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この度の台風被害にあわれた皆様、心よりお見舞い申し上げます。
そして今日も北海道で震度6の地震があり、多くの方が被災されたようです。いつ何時、何が自分の身に降りかかるかもしれない。本当に他人事ではありませんね。
大切なことなので何度も言います
さて今回は、この先お届けする「ワイルドベタ繁殖記シリーズ」と関連した内容をお話しします。
と言っても特別なことではありません。育児に必要な「餌」のお話です。
産まれて間もないベタの稚魚。
大きさは2、3ミリといったところでしょうか。これでもヨークサックを吸収して大きくなっているのですが、私にはハズ〇ルーペがないと全く見えません。
当然ブラインシュリンプが口に入るサイズではありませんので、孵化からおよそ2~3週間の初期飼料として重宝されるのがインフゾリアです。
こんな感じでペットボトルで簡単に湧かすことが出来ます。
材料は以下の通り。
・種インフゾリア 50cc ※今回はチ〇ームで購入
・米のとぎ汁 25cc
・飼育水 400ml
これらを500mlペットボトルに入れたら、蓋をして酸素を水中に溶かすためにシェイクします。
その後、2~3回/日のペースで蓋を開けて空気を入れ換えたらシェイクを繰り返します。
ちなみに米のとぎ汁がインフゾリアの餌となる訳ですが、増えてくると少ーしだけ硫黄の様な臭いはしますが、レタスの切れ端とか牛乳を使用した時のような悪臭はしませんでした。
うん、個人的にはおススメです。
充分な量のインフゾリアが湧くまでは3日程かかりますので、1日ずつずらして複数のペットボトルを用意し、ローテーションしながら使っていくと効率良いですね。
増えたインフゾリアを種にすれば、ほぼ継続して増やすことが可能です。
右側がセットして3日後、左がセット直後です。
最初は左側のように白く濁っていますが、インフゾリアが増えるにつれて水が澄んできます。そうなると右側のペットボトルのように肉眼で確認できる白いモヤモヤが出てきます。これがインフゾリアの集合体です。よーく見ると一匹ずつピコピコ動いているのがわかりますよ。
これを2回/日、60cm規格水槽に対して200ml程度を投入します。
注意点はペットボトルから直接ドボドボと投入すると米ぬかまで入ってしまうので、メッシュカップとか茶漉しを使うと良いですね。
成長を促進させる中間飼料も大事!
さて、ある程度成長したらブラインシュリンプの出番です。
・・・あ、このブラインはあまり美味しくないのでおススメはしません。
ブラインシュリンプは成魚になるまで使える万能餌です。
ですが、成長するにつれ必要な量は当然多くなります。稚魚のお腹を満たすため一度に大量に湧かせられる環境があればよいのですが、そうでない場合は足りなくなってきてしまいますね。
うん、私もそうなりました。
そこで次にはじめたのがミジンコの繁殖です。
動画もご覧下さい。
cory-paradise Twitter⇒https://twitter.com/coryparadise2/status/1037603625491546112
ちょっとマメ知識に触れておきましょう。
上の画像や動画のミジンコは透明ではなく、うっすらと赤くなっていますね。実はこれ、増えすぎたことによって水中が酸欠状態になったため起きた変化なのです。
ミジンコは水中の酸素が欠乏すると、体内のヘモグロビンを活性化させ効率よく酸素を取り込もうとします。ヘモグロビンは人間の血液中にも存在し、同様に酸素を運ぶ役割を持っています。いわゆる赤血球ですね。
とゆう訳で赤くなって見えるのです。
ミジンコもインフゾリア同様に複数の容器で繁殖させています。
奥が数日経過して充分に増えた容器、手前がセットしたばかりの容器です。手前の容器が緑色になっているのはグリーンウォーターを使用しているからですよ。
グリーンウォーターはメダカやらんちゅうの飼育でよく利用されますが、大量の植物プランクトンが発生しているためミジンコにとっても良い餌になるのです。
その他にも色々な効果があるようで、詳細は省きますが、今年のメダカの稚魚をグリーンウォーターで育てたところ生存率が上がり、心なしか良質な個体が増えた気がします。
この辺のお話は、またそのうち触れてみたいと思いますね。
あとがき
インフゾリア
ブラインシュリンプ
ミジンコ
これら微生物と関わっていると、彼らが如何に食物連鎖に貢献しているかを感じます。
優良な人工飼料が増えている最近では、あえて活き餌を使わないブリーダーさんも増えているようです。もちろん彼らはプロですから手間暇も短縮できた方が効率よく収入に繋がりますよね。
ただ、私のような愛好家止まりの人間には微生物の飼育すらも楽しいものであって、もっと言うと食べさせる時が一番の楽しみだったりします。
自然界での営みを再現しているなどと言える大きなものではありませんが、生きる上で食べるとゆう私たち人間も当たり前の行為を支えてくれる生き物達が存在していることを、改めて学ぶ機会かもしれません。
夏休みの自由研究にいかが?
・・・えっ、もう終わったの!? 学生も大変だなぁ。
それではまた。Moimoi!
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[2]返信
cory-paradise
2018年9月8日
>>1 Hanekko さん いえいえ、必要量のみですから業者さんには程遠いですよ。欲を出して増やそうとすると、あっさり全滅したりします。w ミドリムシパウダー良いらしいですね。稚魚餌に混ぜるとグリーンウォーターで育てるのと同様の効果があるとかなんとか? |
[1]返信
Hanekko
2018年9月7日
おお、微生物業者さんですね! うちは、緑ゾウリムシの粉を水槽にいれてエビのご飯にしてます(笑) |