閑話休題 -ベタ・スマラグディナ①-
cory-paradise
2018/04/21(土)13:16
Moi! こんにちは、cory-paradiseです。
別記事でお送りしております「水槽立ち上げシリーズ」ご覧頂いておりますでしょうか?
次回はいよいよ改良ワイルドベタ・シンフォニーが登場する予定です。
・・・が、その前に、どうしても触れておかなければならないことがあるんです。
いやいや、いつものパターンではなく今回は大真面目です。
ワイルドベタを語る上で、私には振りかえらねばならない過去があるのです。今回はそんなお話しにお付き合い頂きたいと思います。
ベタ・スマラグディナ♂
スマラグディナは泡巣タイプのワイルドベタの中でも比較的大きくなる種ですが、ここまで見ごたえのある体躯の個体はなかなか見られないのではないでしょうか?
光が当たると全体が青いメタリックに発色します。
ワイルド種らしい引き締まった細身の体型と、写真では見づらいですが見事なスペードテール。優雅に伸長した腹ビレにのる赤色が全体のコントラストを演出しています。
日々の自主トレ(フレアリング)も率先して行い、立派な泡巣も作る。
実に甲斐性のあるオスです。
ベタ・スマラグディナ♀
こちらはメス個体。よく食べ、健康的に丸々と肥えています。右側の写真では腹部に産卵管が写っていますね。おわかりになりますでしょうか?
オス個体と比較すると見劣りしますが各ヒレの形も整っており、興奮時には少ないながらも青いメタリックな発色を見せ、成熟したメスの証である婚姻線もはっきりと見てとれます。
どちらも馴染みのSHOPからゆずって頂いたF1個体なのですが、おそらく、その血統を強く受け継いでいたのでしょう。ブリードとは思えない本当に優秀な個体でした。
これまでも多くのベタ・プラガットを飼育してきましたが、その全てがオス個体です。やはり観賞魚としての要素が大きく、繁殖をしようと考えたことはありませんでした。
しかしこの個体達と出会い、丹念に育て上げ、立派に成長した姿を見せて期待に応えてくれたとき、やはり子孫を残したいと思った訳です。こうしてワイルドベタの繁殖を目指すようになったのですが、実は過去に経験したことはありません。そのためSHOPから事前知識と情報を学び、念には念を入れて充分過ぎるほどにペア個体を仕上げてから挑んだのです。
しかし残念ながら、望みが叶うことはありませんでした。
産卵まではこぎつけたのですが、産まれた稚魚の餌を用意しきれず全滅させてしまったのです。
そして、追い打ちをかけるように優秀なオス個体をも失うこととなったのです。原因は実によくある話ですが、わずかな隙間を放置した結果の飛び出し事故です。
これが、在りし日の姿を残す最後の一枚となりました。
アクアリストならば、誰でも飼育魚の死と直面した過去をお持ちでしょう。悲しい出来事ではありますが、それをふっ切らねば続けられないのもアクアリウムの持つ一面です。
飼育魚の死は故意なのか? 過失なのか? それは大きな問題ではありません。
私たち人間は命を育むことも出来ますが、簡単に奪うことも出来ます。
それは人間である故の特権でしょう。
私がこだわるのは、命と向き合っているとゆう実感があるかどうかです。
私は愛魚達に生物としての営みを全うして欲しいと考えブリードを行っています。そして自分自身の手で育てきることで、愛魚達の死を糧に出来たと感じるのです。ただの自己満足でしょうが、あくまでワイルドベタの繁殖とゆう目標がある以上、それを目指すことがモチベーションです。
いつか皆さんに、元気に育つ稚魚のたちの姿をお披露目できるといいですね。
次回はスマラグディナの繁殖について振りかえってみたいと思います。
それではまた。Moimoi!
別記事でお送りしております「水槽立ち上げシリーズ」ご覧頂いておりますでしょうか?
次回はいよいよ改良ワイルドベタ・シンフォニーが登場する予定です。
・・・が、その前に、どうしても触れておかなければならないことがあるんです。
いやいや、いつものパターンではなく今回は大真面目です。
ワイルドベタを語る上で、私には振りかえらねばならない過去があるのです。今回はそんなお話しにお付き合い頂きたいと思います。
ワイルドベタの魅力を語る
ベタ・スマラグディナ♂
スマラグディナは泡巣タイプのワイルドベタの中でも比較的大きくなる種ですが、ここまで見ごたえのある体躯の個体はなかなか見られないのではないでしょうか?
光が当たると全体が青いメタリックに発色します。
ワイルド種らしい引き締まった細身の体型と、写真では見づらいですが見事なスペードテール。優雅に伸長した腹ビレにのる赤色が全体のコントラストを演出しています。
日々の自主トレ(フレアリング)も率先して行い、立派な泡巣も作る。
実に甲斐性のあるオスです。
ベタ・スマラグディナ♀
こちらはメス個体。よく食べ、健康的に丸々と肥えています。右側の写真では腹部に産卵管が写っていますね。おわかりになりますでしょうか?
オス個体と比較すると見劣りしますが各ヒレの形も整っており、興奮時には少ないながらも青いメタリックな発色を見せ、成熟したメスの証である婚姻線もはっきりと見てとれます。
どちらも馴染みのSHOPからゆずって頂いたF1個体なのですが、おそらく、その血統を強く受け継いでいたのでしょう。ブリードとは思えない本当に優秀な個体でした。
これまでも多くのベタ・プラガットを飼育してきましたが、その全てがオス個体です。やはり観賞魚としての要素が大きく、繁殖をしようと考えたことはありませんでした。
しかしこの個体達と出会い、丹念に育て上げ、立派に成長した姿を見せて期待に応えてくれたとき、やはり子孫を残したいと思った訳です。こうしてワイルドベタの繁殖を目指すようになったのですが、実は過去に経験したことはありません。そのためSHOPから事前知識と情報を学び、念には念を入れて充分過ぎるほどにペア個体を仕上げてから挑んだのです。
愛魚に哀悼の意を捧ぐ
しかし残念ながら、望みが叶うことはありませんでした。
産卵まではこぎつけたのですが、産まれた稚魚の餌を用意しきれず全滅させてしまったのです。
そして、追い打ちをかけるように優秀なオス個体をも失うこととなったのです。原因は実によくある話ですが、わずかな隙間を放置した結果の飛び出し事故です。
これが、在りし日の姿を残す最後の一枚となりました。
あとがき
アクアリストならば、誰でも飼育魚の死と直面した過去をお持ちでしょう。悲しい出来事ではありますが、それをふっ切らねば続けられないのもアクアリウムの持つ一面です。
飼育魚の死は故意なのか? 過失なのか? それは大きな問題ではありません。
私たち人間は命を育むことも出来ますが、簡単に奪うことも出来ます。
それは人間である故の特権でしょう。
私がこだわるのは、命と向き合っているとゆう実感があるかどうかです。
私は愛魚達に生物としての営みを全うして欲しいと考えブリードを行っています。そして自分自身の手で育てきることで、愛魚達の死を糧に出来たと感じるのです。ただの自己満足でしょうが、あくまでワイルドベタの繁殖とゆう目標がある以上、それを目指すことがモチベーションです。
いつか皆さんに、元気に育つ稚魚のたちの姿をお披露目できるといいですね。
次回はスマラグディナの繁殖について振りかえってみたいと思います。
それではまた。Moimoi!
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[12]返信
cory-paradise
2018年4月25日
>>11 Hanekko さん 園芸的ってのはわかりますねー。植物に手をかける楽しさは私にとって未知の領域でしたから。今はまだ一つの株の成長が楽しい段階ですが、魚も水草も集めて愛でる沼はどこにでもあるもんですね。w |
[11]返信
Hanekko
2018年4月25日
>>10 cory-paradise さん そうなんですよ~! 毎日成長が分かるので、見てて楽しいのですよね。これ園芸的な感じだと思います😁 なのでいくつも手に入れて、次の芽が出る待機状態だけの株しか無い ってことが無いようにしたくなっちゃう沼(笑) |
[10]返信
cory-paradise
2018年4月24日
>>9 Hanekko さん まだ早いですって。ww まずは入門編の育成をクリアしないことには次に進めないですよ。んー、でもウェービー系は魅力ですよねー。今さらながら、毎日眺めて楽しい水草ってあるんですね。w |
[9]返信
Hanekko
2018年4月24日
>>8 cory-paradise さん ブセわかってきましたか~😁 そうなると次のステップは、ワイルド水上葉から水中葉への劇的変化を楽しむブセか、独特の細葉ウェービーブセに行くステップですね(笑) |
[8]返信
cory-paradise
2018年4月24日
>>7 Hanekko さん うーん、見慣れてないだけなのか、やはり水草の方が私には難解ですね。ブセだけは何となく表情がわかってきた気がします。ww 受けて頂くような指導は出来ませんが、同じ魚で情報交換出来ることは強みですよねー。 |
[7]返信
Hanekko
2018年4月23日
>>6 cory-paradise さん インベリスも鮮やかでいいですよね! やっぱり生き物の方が条件が複雑で難しいです。 コリパラさんのご指導もセットなら、増えたらお待ちしております(笑) |
[6]返信
cory-paradise
2018年4月22日
>>3 Hanekko さん 過去にスプレンデンス、インベリスも飼育していましたが、ペア飼育はスマラグディナが最初です。昔に比べるとワイルドベタも手に入れやすくなったものですし、たぶん、水草を上手に育てられる方は手こずることなく飼育出来ると思いますよ。 もし増えたら、いかがです?w |
[5]返信
cory-paradise
2018年4月22日
>>2 ぬまがい さん 改良ベタのメスは安くみられがちですけど、ワイルド種のメスは一筋縄ではいかないです。結構ナイーブですね。 魚のスイッチがどこにあるのか? それはアクアリストが知りたい謎で五指に入りますよね。 |
[4]返信
cory-paradise
2018年4月22日
>>1 オクトパス さん 名前が名前だけにコリネタが多いですが、実はベタ飼育歴の方が長いのです。ベタは仰るとおり決して簡単に飼育出来る魚ではないと思うのですが、強い魚である故に扱いが粗雑になってしまって悲しいですね。ワイルドベタを飼育するなら、調整剤無しで水質コントロールが出来るようになったらですね。 |
[3]返信
Hanekko
2018年4月21日
スマラグディナも飼ってたんですね~。 かっこいいな。 やっぱワイルドはなんでも難しいですよね🤔 |
[2]返信
ぬまがい
2018年4月21日
メスもわびさびがあって いい感じですね😁 うちも繁殖させようと 飼い主は気合いが入っているんですが、 なかなか魚たちのスイッチが 入りません…(笑) |
[1]返信
オクトパス
2018年4月21日
cory-paradiseさんが、ベタを飼っていたのは以前”チラッと”触れてましたが、結構飼ってたんですね~ 過去のベタの飼育経験がほとんどない(メスを一時期)ので、ベタの事はほとんどわかりませんが、恐らく世間一般で言われているよりもずっと難しい魚なのでしょうね。 一度ワイルドベタに興味を持ったことがあるのですが、当時はまだ飼育開始半年で、「無理だ!」と、思って諦めたっきりです。 そのうち飼ってみたい魚ですが、まだちょっと無理かな~ ナワバリを持つ魚は苦手です! |